前の大きなタンクローリーを見ていると、
四角の枠内に一文字「危」。
一体何を積んでいるのでしょうか?
自動車の後ろには色々な掲示があります。
ナンバープレートは当然必要です。
大きな自動車だと速度抑制装置のステッカー。
宅配業者の中には、運転している人の名前を掲示していたりもします。
その中で、タンクローリーなどでたまに見かける四角の中に「危」「毒」の文字。
一体何が危険で、どのような毒物を運んでいるのでしょうか?
「危」の文字は、危険物積載車両の前後に表示されます。
黒い四角で中に黄色で「危」の文字。
0.3メートル以上、0.4メートル以下の正方形の黒地で、文字は黄色(反射塗料)でなければいけないです。
消防法の『危険物の規制に関する規則』で決まっています。
危…危険、危ないと言う字ですので、文字通り危険な物を積んでいます。
どの様な物を積んでいるか…と言いますと。
消防法で定められた危険物です。第1類から第6類まであります。
引火性の強いもの、爆発する物などです。
下記の様に決まっています。
第1類…酸化性固体
第2類…可燃性固体
第3類…自然発火性物質及び禁水性物質
第4類…引火性液体
第5類…自己反応性物質
第6類…酸化性液体
…………さっぱり分かりません。なのでいくつか例を上げたら分かるかな。
第1類…塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類など
第2類…硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウムなど
第3類…カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなど
第4類…特殊引火物、第1石油類、アルコール類、第2石油類、第3石油類など
第5類…有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、ニトロソ化合物、アゾ化合物など
第6類…過塩素酸、過酸化水素、硝酸など
なるほどーです。ちょっとは分かるかな。確かに危険だなーと言うのは分かりました。
大きなトラックで危険物を運ぶのですから、当然中型、大型自動車の免許証は要ります。
更にすごいなーと思ったのが、当てはまる危険物に対しての危険物取扱者、甲・乙・丙の資格が必要だと言うことです。
ただ、大きなトラックを運転できるだけではダメなのですね。
「危」の文字があるトラックは、本当に危険な物を積んでいるので、
当たり前ですが、あおっちゃダメですよ。
遅いなーと思っても、運んでいる物質によって慎重に運転をしているのかもしれません。
事故が起きたら大惨事になるかも…なので、危険物を運んでいる人には通常以上に神経をすり減らしているのかな…。