歩道がない道路はたくさんあります。
自動車専用道路だと問題はありませんが、
歩行者も通行している道路を安全に通行するには?
歩道のない道路はたくさんあります。
自動車専用道路だったら問題はありません。
歩行者はいないので。ですが、歩道のない道路はたくさんあります。
そうなると歩行者は道路を歩きます。
路側帯があるならまだいいのですが、何もラインがない所も多いです。
歩道や路側帯があるから安全という訳ではないですが、
少なくとも自動車から歩行者を認識しやすいです。
では、線も何もない道路を走行する際の注意は?
また歩行者側の正しい歩き方は?
道路交通法 第18条 2
車両は、前項の規定により歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、
歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない。
と言うように決まっています。
上記の法律では、歩道や路側帯のない道路を自動車が走行する時は、安全な間隔を保つか徐行をしなさいと言っています。
では、安全な間隔とはどれ位の距離でしょうか?
目安としては、1.5m以上の距離を取れれば安全な間隔と言えます。
でも住宅街などの道路で1.5mの距離を取れないことがあります。
その場合は、徐行をして走行をします。徐行は、いつでも止まれる速度です。
何キロとは決まっているわけではないですが、目安として時速10キロ以下とは言われています。
でも、自動車の性能やその人の反応速度によりいつでも止まれる速度はケースバイケースです。
上記の法律を守らなければどの様な違反に当てはまるのでしょうか?
歩行者側方安全間隔不保持
歩行者の近くを通過する際の安全間隔確保・徐行を行わなかった。
点数…2点 違反金…7,000円(普通車)
上記の様になります。
では、歩行者側の歩く場所は?
歩道があれば歩道を歩くのが正しいですが、歩道のない道路では、
道路の右側?左側?どちらを歩くのが正しいのでしょうか?
歩行者は、道路の右側を歩くのが正しいです。こちらも道路交通法で決まっています。
道路交通法 第10条1
歩行者は、歩道又は歩行者の通行に十分な幅員を有する路側帯(次項及び次条において「歩道等」という)と車道の区別のない道路においては、
道路の右側端に寄って通行しなければならない。ただし、道路の右側端を通行することが危険であるときその他やむを得ないときは、道路の左側端に寄って通行することができる。
歩道、路側帯のない道路では右側と決まっています。
何故右側なのかと言うと、対面通行の考えです。
歩行者が右側を歩くと進行してくる自動車とは対面になります。お互いがお互いを認識できます。危険性が減ります。
右側を歩くと言うことは、基本一列になってです。
そうでなければ道に広がってしまい、右側通行とは言えなくなります。
上記の様に、自動車、歩行者双方に歩道、路側帯のない道路を通行する決まりがあります。
もちろん決まりを守っているから絶対に事故に遭わない、事故を起こさないという訳ではないですが、
それでもそれを守るだけでも、事故に遭う確率はぐんと減ります。
自動車、歩行者双方で正しい交通ルールを守りましょう。