街中では色々な文字があります。
自動車を運転していると当然道路標識に目がいきます。
実は、一般道と高速道路で違うって気づいていましたか?
道路にはとてもたくさんの情報が溢れています。その中でも運転をしていたら、
案内標識には助けられます。
この道路を右に曲がったらどの方面に行くのか書いてあると確認になり分かりやすいです。
高速道路では、見逃してしまうと大変なことになります。
そんな、便利な案内標識ですけどよーく見ると一般道路と高速道路でフォントが違うって知っていましたか?
ちなみにフォントは、文字の形の事です。
下記に一般道と高速道路を並べてみました。
一般道路
高速道路
ぱっと見は同じに見えます。よーく見ると…青色の一般道の道路標識の文字の角が丸いのが分かります。
一般道路=丸ゴシック
高速道路=角ゴシック
となっています。ささやかですが違います。
普段は一瞬で情報を読み取るので文字の違いとか気にしたこともありませんでした。
なぜ違うのでしょうか?
国土交通省によると…
高速道路は、一般道路よりも通行速度が高いことから、判読性が重要視されています。
高速道路のフォントは、1963年の高速道路開通時に、当時、高速道路を管轄していた日本道路公団が判読性の観点から独自に開発したフォントが用いられました。
なるほど、元は独自開発のフォントだったのですね。
ちなみに日本初の高速道路として、名神高速道路の尼崎から栗東間が開通した頃に開発された専用のフォントとなっています。
その時の高速道路専用文字は、管轄していた日本道路公団から公団ゴシックと言われていたとのこと。
ただこの公団ゴシックは、読みやすさが優先されていたために、
一部の文字の簡略化があったのでそれはよくないのではと見直されてました。
2010年にフォントが見直されて、現在は「角ゴシック」になっています。
では、一般道ではどうして丸ゴシックなのでしょうか?
一般道路の文字のフォントは明確には決まっておらず、標識の大きさや内容などを定める「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」において文字の形だけが記載されています。
記載されているフォントと似たものとして、丸ゴシックが用いられることが多いとなっています。
明確に丸ゴシックを使ってくださいと決められているわけではなく、見本に似たものを選ぶと丸ゴシックになるということです。
一瞬で情報を読もうとしたらシンプルな字体が一番です。
そうなると、角ゴシック系になるのも納得です。
丸ゴシックは、ちょっとだけ柔らかい感じがします。
確かに、読めない位に達筆な文字で書かれても判別するのに一瞬では無理です。
そうなると、シンプルイズベストなゴシックになるのは当然のことです。
普段何気なく読んでいる文字ですが読みやすさを考えて決められていて、
一般道路と高速道路で違うことは知らなかったです。