自動車事故の中で時々起きる事故です。
車外に人が放り出される案件。
何故、車外に人が放り出されるのでしょうか?
日々多くの自動車事故が起きます。
軽傷な事故から残念な重大事故まで毎日です。
その中でも時折聞く事故で、多くの場合は残念な結果になってしまう事故は、
車外放出です。字の通りです。車の中から外に飛び出すことです。
何故車から飛び出すか?シンプルな理由です。
車外放出は、約8割がシートベルト未着用と言われています。
事故に遭うと、衝突された、衝突した、どちらの場合でも大きな衝撃が加わります。
その際に、シートベルトがあるのとないのでは大違いです。
前の座席の人は、シートベルトをしているのが当たり前と定着しています。
後部座席もシートベルトの着用は、2008年に義務化されたのですが、
一般道では口頭注意位なので未だに着用をしていない人が多いのが実情です。
タクシーでは、後部座席にお客様が座られますが、
シートベルトの着用は…3割位かな?もちろん安全運転で運行しますが、
後ろから突っ込まれてきたりする可能性もあるので着用はお願いしたいです。
前席の人がシートベルトをするのは、事故に遭った衝撃でフロントガラスに頭を打たないため。
と言うことは多くの人が理解しています。でも後部座席の人は、フロントガラスに打たないのでは?
と思われるかも知れません。確かにフロントガラスにあたる可能性は低いでしょう。
でも、前の座席、横の窓、天井などに体を強打するかもしれません。
前の座席の人とぶつかるかもしれません。
まだ、強打で済めばいいですが、車外に放り出されれば、地面を体に強打するだけでなく、
他車にはねられるかもしれません。他車にはねられると、はねられた自分だけでなく、
接触した車もさらに、壁などにぶつかるかもしれません。
このように、シートベルトをしていないだけで、かもしれないの事故、車外放出、それ以外の危険もたくさんあります。
平成26年のデータで、車外放出についての死亡率があります。
自動車乗車中全体の致死率は、0.29%ですが、車外放出事故での致死率は、42.14%でなんと145倍となっています。
車外放出が致死率が高いことが分かります。
シートベルトをしていた人が、車外放出になった割合は、1.3%ですが、
シートベルトをしていない人は、18.5%が車外放出となっています。
どれだけシートベルトの着用が大切であるかわかります。
車を運転していて前の車を見ていると、明らかに子どもが車内で立っていたり、
抱っこされていた利する様子を見ます
チャイルドシートに乗せることは言うまでもなく、
チャイルドシートが不要な年齢になってのシートベルトが必要な事をしっかりと教えなければいけません。
車内で強打するだけでなく、車外に飛び出てしまう危険は致死率が高くなります。
ちゃんとシートベルトをしていたら救われた命はいくつもあると思います。
少しでも事故がなくなることを考えるとともに、万が一事故に遭った時に、
大きなけがを防ぐ意味でもシートベルトはちゃんとしましょう。
TOPの写真は、ほうしゅつ…もとい「はなてん」です。
関西人にしか読めない地名ですよ。
ちょっとした遊び心で……。