タクシーと酔っ払い…それだけでも嫌なのに…
警察を呼ぶようなことになったらなお面倒です。
タクシードライバーなら一度や二度や三度あるでしょう。
タクシーと酔っ払いと警察……フルコンボ！！！
タクシードライバーをしていて、夜に勤務していたら本当に…毎日という位酔っ払いには会いますね。
昼間には、たまーに会うかな？一晩中飲んでいて朝帰りの人。
まだ朝帰りの人は酔っぱらっていても問題ないことがほとんどです。
問題は、深夜の酔っ払いです。酔っ払いだけでも嫌なのに警察を呼ぶようなことになったら…だーーーっ！！て感じです。
さてタクシードライバーは、酔っ払いのどの様なことで警察を呼ぶのでしょうか？
・熟睡して起きない。
私の呼ぶ理由はこれが多いかな。起きないんですよ！！
目的地まで着きました。まぁ、目的地までは駅の名前を聞いておく、
住所をカーナビにセットしておくとして…その間お客様は寝られます。
別に寝て頂いて構わないのですが、声をかけたら起きてください。
目的地に着いたらまずドライバーは、「お客様～この辺りですか？」と声をかけるでしょう。
それで…起きればいいのですが、起きない。大きな声を出して「お客様、起きてください！！」。
そこで反応があっても起きない。気持ちよさそうにいびきをかいています。
窓を開けます。携帯のアラームを大きな音で出します。
………ここまでしても起きない！！タクシーだからいいけど、街中だったらお財布盗られるよ？というくらい起きない。
私は大体５分位しても起きなければ警察を呼びます。
近くに派出所があったらそこでもいいんですけど、いないことが多いから１１０番で呼んだ方が早い。
そして、警察の方の到着を待って…起こしてもらいます。
いや～警察の人は体を揺さぶって起こしてくれるからいいですよね。
私達タクシードライバーはお客様が緊急時でもない限り体に触ることが出来ないのです。
万が一のことがあって暴行罪になってしまう可能性もありますから……。
大きな声で鼓膜を痛めたとか…言いがかりもいい所だよ～という感じの事を言われるかもしれませんし。
・お客様が暴れだした。
時々ニュースになっていますね。タクシー車内でお客様が暴れる様子が。
ニュースになっていないだけで至る所で起きています。
泥酔したお客様が、料金や目的地が分からないで暴れるパターン。
座席を蹴る位はまだかわいいです。手を伸ばしてくることもあります。
座席を蹴った時点で犯罪です。警察を呼びます。
私は一応一回は警告します。「お客様これ以上されると警察を呼びますよ？」
まぁ大概が、「あぁ！？呼べるものなら呼んでみろや！！」って感じになりますねー。
呼ぶと……逃げる人もいますし、開き直る人もいるし、大人しくなる人も様々です。
私は、取り合えず１１０番をかけながら運転席から逃げます。車のカギも抜いて。
自分の身を第一に考えます。当たり前です。場所にもよりますがこの場合は警察は早いですよー。
熟睡して起きないパターンは大概自転車の警察官ですけど、この場合はパトカーで来ますから。
・お金がない。
無賃乗車とかもありますねー。目的地に着いたけどお金がない。
あらゆる手段を提案します。クレジットカード、対応しているキャッシュレス決済、コンビニＡＴＭ、
自宅に現金はないか？お金を持ってきてくれる身内、知人はいないか？等々様々な方法を提案します。
私は…商品券でもらったことありますよ(;^_^A会社に納金する時は自分の現金と等価交換で。
商品券だったら買い物で使えばいいかと…。
この辺りになると、「お客様…お支払いいただけなければ警察を呼ぶことになりますけど？」と言います。
ヒートアップしていたら呼びます。身の危険を感じますから。
と言っても、警察官が来ても仲介的な意味合いが大きいです。
素直に支払わない人に払ってもらうにはこれが一番です。
ごね得は許しません。さらに呼ぶことで、後日振り込みにしろ現金書留で送ってもらうにしろ、
お客様の名前、住所、電話番号、身分証明証などを確認しますが出来ればマンツーマンでは避けたいので。
嘘をつかれる可能性は減りますから。ドライバーにだったらなんでのらりくらりとうそをついて逃げようとするんでしょうね…。
大体、上記の感じで呼ぶことが多いかなー。
呼ぶにしても幹線道路近くの住宅街や繁華街だったら問題ないのですが、
どこだここ？な場所だと来るまでに時間がかかるんですよね…。
それでも、何かあった時には警察に頼るしかできないんです！！
なので、スマホの充電は忘れないようにしています（笑）
場所によっては、乗客が寝て起きたくらいでは来てくれない地域もあるとかないとか…
酔っ払いの皆さん…警察を呼ばないようにお酒はほどほどにしましょうね。
