運転者適性診断。
聞きなれない言葉だと思います。
まぁ、読んで字のごとくです。
NASVA 独立行政法人自動車事故対策機構が行っている診断です。
バス、ハイヤー、タクシー、トラックなどの自動車運送事業者における運転者の方を対象に、
自動車の運転に関する長所、短所といった「運転のクセ」を様々な測定により見い出し、
それぞれのクセに応じたアドバイスを提供することで、交通事故防止に活用いただいているものです。
NASVAの適性診断は、年間約46万人の方々にご利用いただいております。
By NASVAよりNASVAのHPへ
要するにどれだけ正しい運転をしているのか診断してみましょう。というものです。
私も受けたことがあります。運転を仕事とする人にとっては切っても切れないものです。
ちなみに受けることは法律で決まっています。
旅客自動車運送事業運輸規則
(従業員に対する指導監督) 第38条(略) 2 旅客自動車運送事業者は、国土交通大臣が告示で定めるところにより、
次に掲げる運転者に対して、事業用自動車の運行の安全を確保するために遵守すべき事項について特別な指導を行い、
かつ、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって第41条の2及び第41条の3の規定により
国土交通大臣の認定を受けたものを受けさせなければならない。
(1)死者又は負傷者(自動車損害賠償保障法施行令(昭和30年政令第286号)第5条第2号、
第3号又は第4号に掲げる傷害を受けた者をいう。)が生じた事故を引き起こした者
(2)運転者として新たに雇い入れた者
(3)高齢者(65才以上の者をいう。)
この診断ですがいくつか種類があります。
まず、必ず義務で受けなければならないものは下記のとおりです。
・初任者診断
新たに採用されたもの。
・適齢診断
65歳以上
・特定診断1
1、死亡又は重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こしたことがない者
2、軽傷事故を起こし、かつ、当該事故前の3年間に事故を起こした事がある者
・特定診断2
死亡又は重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こした者
上記が必ず受けなければならないものです。
以下は任意になります。
・一般診断
3年に1回の診断を推奨。
・カウンセリング付き定期診断
NASVAのカウンセラーが一般診断の結果を元に
留意点や指導助言を行ってくれます。
・特別診断
一般診断よりさらに詳しく検査します。
といった感じです。
この中で私が受けたことのあるものは、
初任者診断と一般診断ですね。
うーーん確か…グランツーリスモ…いやいや…
ハンドルは確かにプレステの物を流用しているのが
丸わかりでしたけど(笑)
だって…〇×△□のボタンがあったから…。
パソコンとシミュレーターで診断します。
動作の正確さ、判断・動作のタイミング、注意の配分、
視覚機能、安全態度・危険感受性
これらを質問に答えたり、動体視力を測ったり、
シミュレーションで運転してみたりして診断します。
集中してするのでとても疲れた記憶があります。
で、これらの結果を元に運行管理者と話し合ったりします。
この結果が悪かったからと言って乗務が出来ないわけではないです。
ここら辺を注意したらもっといい運転ができるね~といった感じです。
今回はあまり一般の方にはなじみのない運転適性診断についてでした。
実はこんな風に安全に気を配っているのですよ~と思っていただければ幸いです。