子どもの飛び出し事故というのはよくあります。
接触までしなくても事故未満というのはいたるところであります。
子どもは、大人と違って見えている範囲が狭いのです。
日本中というか世界中で飛び出し事故はあります。
なんなら自動車がない前から、馬車の前に飛び出しとか。
そしてその被害に遭うのは子どもが多いです。
子どもは、危険予知能力が低いです。何が危険かは大人よりも低いです。
それは、まだ経験が低いからで仕方ないことです。
だから大人が徹底して危険な事を教えないといけません。
しかし、子どもは大人と違う所がたくさんあります。
その一つが、視野の狭さです。
いきなり道路に飛び出してきた子どもに「走ってくる自動車が見えなかったの!?」と思うこともあるでしょう。
大人だったら見えたかもしれません。しかし、子どもの視野は、大人よりも狭いのです。
まず視野の広さに関してですが、スウェーデンのステイナ・サンデルス氏の実験では、
一般的な大人の視野は、左右150度、上下120度。
対して子ども(6歳児)の視野は、左右90度、上下70度。
上記の様に言われています。他にも色々と言われますが、
子どもの視野は大人に比べると、60%~70%位と言われます。
これだけでも相当狭いことが分かります。
視野が狭いことに加えて当然ですが、大人と比べると身長も低いです。
空間を把握することが苦手です。そのため、近づいてくる自動車が遠いか近いかが分かりにくいと言うこともあります。
また子どもは好奇心旺盛で、目的の物を見たらそれ集中してしまい、
他の物が目に入らないこともあります。
上記の様に、子どもの特性と視野が狭いことから子どもが飛び出してしまう事故が起きてしまいます。
ではどうしたら子どもの飛び出し事故は減るのでしょうか?
子どもの視野を広げることは成長によるものなので難しいです。
そうなると、安全に道路を歩く方法を徹底的に教えるしか方法はないです。
住宅街などで道路を横断する際には、止まってしっかりと左右を見る。
信号は守る。手を挙げる。子どもと手をつなぐ。等々…
もちろん子ども側の注意もですが、大人側も注意をしましょう。
よく言われていますが、運転する人は子どもが飛び出してくるかもしれないと思って運転しましょう。
子どもは、成長過程で精神的にも肉体的にも未熟です。
視野も物理的にも精神的にも狭いです。
それらを分かった上で子どもから見えているだろうから大丈夫と思わずに、
もしかしたら飛び出してくるかもしれないと思って運転をすることが運転手側からも注意をしましょう。