交通弱者。時々耳にする言葉です。
2つの意味がありますが、今回は交通事故の観点からの
交通弱者について考えてみましょう。
車を運転していると、ゆっくりと歩く人をみます。
いわゆる交通弱者です。
もちろん最大限に配慮をして運転をします。
交通弱者には、2つの意味があります。
・自動車中心社会において、移動を制約される人(移動制約者)
・交通事故の被害に遭いやすい人(子供、高齢者など)
上記の2つの意味があります。
今回は、交通事故の被害に遭いやすい人(子供、高齢者など)についてです。
日々道路を車で運転していると、交通弱者に遭遇しない日はありません。
一番多いのは、やはり高齢者です。
信号が青に変わった直後から渡り始めても、信号が赤になるまでに渡り切れなかったりします。
そんな時は、もちろん進まずに見守ります。
時々、ギリギリまで進んで歩行者に早く渡れと言わんばかりの車を見ます。
そんな事をしても仕方ないのに…。
さらに言うならば、何年後かの自分かもしれないのよーと思います。
最近は、交差点に交通弱者用の押しボタンもあります。
このボタンを押すとどうなるのか?
青信号の時間が長くなります。
設定によって違うみたいですが、渡る時間に少し猶予ができます。
こういったものが増えるといいですね。
子どもについても確かに交通弱者です。
小さいころから、ことあるごとに様々な大人から言われたと思います。
「飛び出さない」
「右見て、左見て、もう一回右見て渡る」
「信号が青の時だけ渡る、黄色は渡らない」等々…
もちろんしっかりと聞いているはずなんですけど…
子どもは一つの事に目がいくとそちらに意識がそちらにいきます。
そうなると普段は守っていることを守りません。
子どもは飛び出すものと思っていた方がいいです。
最近増えてきたゾーン30の道路標示は子どもを守るためですね。
車からしたら、自転車も弱者になります。
道路を利用する人からしたら、
大型車<普通車<オートバイ<自転車<歩行者の順番で交通弱者になります。
とは言っても…歩行者が優先なのはもちろんですけど、
大きな道路で歩行者横断禁止の標識がないからって横断しようとして来る人…。
確かに道路交通法では歩行者が優先ですけど…。
うーーん…と思うこともありますね。
どんな大きな道路でも、信号を無視していても歩行者が歩いていたら、
車やバイクが止まらなければいけません。
この辺りは昔から変わりませんが、
最近の交通事故ではちょっとづつ判例が変わっていったりしてます。
2019年の1月の深夜にあった事故では、歩行者とバイクの事故でバイクの運転手さんが亡くなっています。
歩行者の方は、首の骨を折る重傷です。
この事故は、歩行者の方が酔っぱらっていて赤信号で横断し、なおかつバイクに気づいていたが、
避けようとしなかったらしい。
バイク運転手の方は、前方不注意で容疑者死亡で書類送検。
歩行者の方は退院後に重過失致死罪の容疑で書類送検。となりました。
大型車<普通車<オートバイ<自転車<歩行者となりますが、
状況によっては違うことも出てきました。
事故の過失割合とかについては、長くなりそうなので、
また別の機会にするとします。
交通弱者は当然守らなければいけませんが、
交通弱者の方も信号や交通ルールを守っていただければなーと思います。