自動車は、アクセルを踏むことで動きます。
ブレーキを踏むことで止まります。
それを間違えるととんでもないことになります。
自動車は、とても便利です。オートマ車でしたら、
ドライブにギアを入れれば、右足一本で進めと止まれが操作できます。
簡単ですけど、その操作をうっかり誤った時は大変なことになります。
よくニュースで、駐車場の柵を突き破って落っこちるなどを見ます。
この事故ですが、どれ位起きているのでしょうか?
滅多にないのか…と思いきや毎日かなりの件数で起こっています。
警察庁によると、踏み間違いが原因の事故は、
2016年~2020年の5年間で、2万1103件。
そのうち、死亡事故は243件。かなりの件数です。
事故だけで見ると、平均年4000件となります。
毎日10件以上は踏み間違いによる事故が起こっている計算になります。
これでもかなり減っています。
2010年には6328件だったのですが、2019年は3845件と大幅に減っています。
それでも毎日どこかで踏み間違い事故は起こっています。
事故が減った理由は…
・ブレーキ踏み間違い防止システムの普及
・高齢者の運転免許証の自主返納
・車庫入れアシスト(駐車支援システム)の普及
上記が上げられます。
他には、運転中のながらスマホの減少もあると思います。
ながらスマホですと運転に対する集中力は減っています。
そうなるといざという時にブレーキを踏もうと思っても間違えることがあります。
でも、ながらスマホの罰則が重くなったことでながらスマホは確実に減りました。
一番踏み間違い事故が起きる場所が「駐車場」です。
アクセルとブレーキを必ず使用します。駐車位置に細かく合わせ運転しないといけません。
その時に、別の事に気がそれたり、慌てたりすると踏み間違い事故が起きる可能性が上がります。
例えば、トイレに行きたいから早く駐車したい、駐車場内で待っている自動車がいるから早く駐車したい等…
これらの事に気を取られると、踏み間違いが起きます。
また、これらは高齢者が著しく多いという訳ではありません。
運転免許証を取得したばかりの20代も多いです。
しかし、踏み間違いによる死亡事故に限ると高齢者が占める割合が高くなります。
東京都の令和元年までの過去5年の踏み間違いによる死亡事故件数は、35件です。
そのうち60歳以上は28件です。80%が60歳以上になります。
なぜここまで違うのかというと、若者は踏み間違いに気づくとすぐに気づきます。
しかし、高齢者では気づくことが遅れる。また、気づいてからの動作が遅れるなどの、
精神的、身体的な衰えにより被害が広がります。
踏み間違い事故がニュースに時々上がっています。
毎日のように踏み間違いによる事故があります。
高齢の方に運転するなとは言いません。人それぞれ運転をしないといけない事情があると思います。
でも、すこしでも体の衰えを感じたりしたら運転を止めるということも考えて欲しいです。
また、お金はかかりますが踏み間違い防止システムの付いた自動車を運転するようにするなどの対策を講じて欲しいです。