多くの人が教習所に通って免許を取得すると思います。
その際に教習車で学ぶと思いますが、
教習車ってどこの教習所もおんなじ感じですよねー。
街中を走っていると、前の自動車が教習車だったりします。
パッと見て近くの教習所の名前が入っていて、「仮免許練習中」を掲示しているので、
一発で教習所の自動車と分かります。
でも、その教習所の自動車はいわゆるセダンタイプの自動車のみで、
SUVタイプやファミリーカータイプは見たことがないです。
今だとSUVタイプやファミリーカータイプを使っている家庭も多いと思います。
免許証を取得したら家にある自動車がそっちだから出来ればそっちで練習したいのに…と考える方もいると思います。
しかし、この教習車ですがちゃんと規格が決まっていてその規格にあったものでないといけないのです。
どの様な規格なのでしょうか?
教習車には、公安委員会指定自動車教習所の指導員が、教習を円滑に行えるよう様々な機器装置や保護装置が装備されている。
運転免許試験場の技能試験に用いられる試験車は、教習車と構造は同一であるが、
日本での試験車は道路交通法施行規則に基づく警察庁の「運転免許技能試験実施基準」における車両基準により、
車種、車体の寸法、自動二輪車についてはこれらに加えて排気量や車両重量などが細かく規定されており、
規定を満たさない車両を試験に用いることはできない(特種用途自動車のうち「路上試験車」)。
なお、指定自動車教習所の卒業検定、修了検定に使われる車両もこの規定が準拠となる。
by wikipediaです。
簡単に言うと、いわゆる飛び込み試験で使う自動車が決まっているから、それに合わせて教習所も決まっていると。
では、どのような規格になっているのでしょうか?普通車では下記の様に決まっています。
道路交通法施行規則第24条
「乗車定員5人以上の専ら人を運搬する構造の普通自動車で長さが4,400mm以上、幅が1,690mm以上、軸距が2,500mm以上、輪距が1,300mm以上のもの」
と決まっています。ならSUVやファミリーカーでもいいのでは?となりますが、
しかし、そうは簡単にならない事情があったりします。
教習車は、通常の自動車にはない装備があります。
補助ブレーキや補助ミラーが付いています。助手席に座る教官が見る速度計も付いています。
逆にオーディオは付いていません。
そういった教習車仕様の自動車を販売している自動車は限られます。
更に、ミッション車になると選択肢はもっと減ります。
教習所での練習の際に、MTとATは同じ車種の方が教習生が戸惑うことは少なくなります。
そこなんですよねーMT車があるかないか。通常でMT車を販売している車種は限られます。
また、セダンタイプで練習すると前後の感覚を学ぶことが出来ます。
狭路で曲がる時にぶつかることなく曲がるには、ちゃんと車両の大きさを把握しないといけません。
SUVでは、後ろがセダンタイプよりも短いことが多いです。
また、ファミリーカータイプでしたらボンネットがないです。
車両幅を掴む感覚を伸ばすために、セダンタイプがいいという面もあります。
教習車は、決められた規格を守っていたらどの様な車種でもいいのですが、
MTとの兼ね合いや、車両感覚掴むためにセダンタイプが主流になっています。
もちろん、教習所によってペーパードライバー教習などのために色々な自動車を用意している所もあると思います。
しかし、基本はやはりセダンタイプですね。