「人とは思わなかった」はダメです。

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「人とは思わなかった」とよく聞きます。
だったら何だと思ったのだろう?
取り合えず何かに接触したら止まろうよ。

「人とは思わなかった」はダメです。

よくニュースで聞きます。「人とは思わなかった」
どういうシチュエーションで聞くことが多いのかと言うと、
ひき逃げです。
人と接触して立ち止まらずにそのまま逃げてしまった人が逮捕された時によく言う言葉です。
「何かにぶつかったが人とは思わなかった」
じゃあ何にぶつかったと思ったんだよ?
ぶつかったと衝撃を感じたら、人ではなくても自動車の状態を確かめませんか?
破損して走行に支障が出る可能性とかもありますし。

で、この「人とは思わなかった」ですがこれを言う事ことで何か罪の重さに変化があるか?と言うことです。
ひき逃げは、救護義務違反になります。

道路交通法第72条・救護義務違反
10年以下の懲役又は100万円以下の罰金
・直ちに運転を停止する義務(事故発生直後に現場を去らないなど)
・負傷者の救護義務(負傷者を安全な場所に移動し、可能な限り迅速に治療を受けさせることなど)
・道路上の危険防止の措置義務(二次事故の発生を予防する義務)
・警察官に、発生日時、死傷者・物の損壊の状況や事故後の措置、積載物を報告する義務
・報告を受けた警察官が必要と認めて発した場合に(通常は必ず発する)警察官が到着するまで現場に留まる命令に従う義務

かなり重い罪です。
それプラス被害者のケガの状況などで過失致死傷などが問われます。

で、難しいのがここからです。
「人とは思わなかった」と言う主張は本当かどうかは本人の認識です。
それを裁判で争うことになったり…難しい問題です。
例えば、道に段ボールが落ちていてそれに接触した。その段ボールの中に実は人がいた。
とかでしたら、「人とは思わなかった」はその通りだと思います。
でも、普通に考えたらありえません。メタルギアソリッドかよ(笑)とか思ってしまいます。

動物の死骸と思ったとかも可能性としてゼロではないですが、
人と接触した衝撃と犬や猫とではかなり違うと思います。
犬としたらかなりの大型犬。それ位大きければ逆に間違えないでしょう。
街中でなくて、山道だったら大型の動物がいるかもしれません。
私も山道で、イノシシの子どもをバイクで踏んだことはあります。
昼間で間違いなくイノシシでした。夜だったらイノシシかどうか分かりません。
夜は真っ暗な山道で人里まで歩いて行くにはかなりしんどい所です。
確かにそういう山道で夜だったら人とは思わなかったは、ちょっと納得するかも?
でもそれ位特殊な条件はそうそうないです。

では、言い訳をして逃げる人によくあるパターンは…
・怖くなった、パニックになった
・お酒を飲んでいた
・無免許だった

上記が多いみたいです。取り合えず逃げておいて、
お酒を抜いてから出てくるパターン。

人でなくても何かに接触したら確認しましょう。
人だったらなおの事すぐに救急車を呼べば助かることがあるかもしれません。
「人とは思わなかった」ではなくて、「何かにぶつかったから取り合えず確認したら人だった。」
まだこちらの方がはるかにましです。もちろん人と接触しないように運転することが第一ですが、
避けられない場合もあります。人命救助をしましょう。

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