「前の車を追ってください!!」
とドラマのような…いや今どきのドラマでも言わないか…
そんなこのセリフを人生で言われることは……
意外とあった(笑)それがタクシードライバー。
言われますよ。
このセリフ。とは言ってもドラマの様に、
前の犯人とか、不倫相手とか怪しい人とかを追う訳ではないですよ。
大抵は、連れです。
タクシーに分乗してやプライベートの車などです。
それで、前の車を追ってください。
目的地は一緒です。ということに繋がります。
これが厄介な時があります。
何故かというと…。
同行者が目的地を知っていればいいんですが…
知らない場合は前の車を見失えません。
見失うと迷子になります(;’∀’)
ですので、お客様に念のため目的地を確認します。
もしくは迷子になった時相手に電話が出来るか…とかですね。
なので、出来る限り見失わないように工夫します。
追う車の特徴をしっかりと覚えます。
色や形は言うまでもなく、
私はナンバーを覚えるようにします。
特にタクシーを追う場合は会社名の行灯だけでなく、
ナンバープレートや大きさが見やすかったら
後ろに書いてある無線番号を覚えます。
タクシーは……都会に行くと同じ会社の車に囲まれたり
してどのタクシーを追うんだったっけ??
となったりします(笑)
そして、前を行く車が私が追ってくることを
知っているかどうかによっても難易度が変わります。
後ろから追ってくる車がいることを知っていると、
大概の車は追ってきやすいように運転してくれます。
具体的には、
・スピードを出さない
・無理な信号は行かない
・進路変更を早めに合図してくれる
・離れてしまったら待ってくれる
等です。これらを考慮した運転をしてくれるだけで
追う立場の車はぐっと難易度が変わります。
もちろんこれは、私が追われる立場でも考慮します。
お客様から一言「後ろの車も同じところに行くから~」
と言われれば少々車の運転を緩めたり様子を見ます。
相手が私を抜かすならそれでもよし。
問題なく目的地につければいいのですから。
でもそんな事を考慮しない運転手もいます。
この間お客様に、前の車を追ってくださいを言われて、
他社のタクシーでしたけど…めちゃくちゃ運転がひどくて
乗っていたお客様からも「運転手さん無理して追わなくていいから…」
と言われました。うん、目的地は確実に分かりますし
前の車を追っていたら私が事故りそうな位に怖い運転でした。
後ろから私が追ってくることを絶対に知っていたはずなのに
酷い運転でしたね。飛ばすし、信号の変わり目に無理して行くし、
車線変更をガンガンして抜かしていきまくるし…
これを追うのは無理だと思いましたね。
そして、そんな運転はしまいと反面教師にしようと心に決めました。
他には、前の車を追うシチュエーションで多いのは、
葬儀です。霊柩車の後を追います。
これはそんなに難しくないです。
行き場所は大抵、斎場(火葬場)です。
そして、事前に霊柩車を運転する方に
ルートを確認することが出来ます。
また、霊柩車の運転手の方は慣れていますので
こちらの様子をうかがいながら運転しています。
しっかりと付いてきているか、
離れた場合は大抵待っていてくれます。
それにスピードを出すわけがありません(笑)
いやだよ…めちゃくちゃ速い霊柩車って(;’∀’)
そんな感じの前の車を追ってくださいシチュエーションでした。