実は疑似音を出しているのです。

タクシー・車
スポンサーリンク

最近の自動車は走行中に音を出しませんよね。
エンジン音がしなくてとても静かです。
低速になったら「ウィーン」と音がする位ですけど、その音はスピーカーから出ています。

実は疑似音を出しているのです。

自動車はどんどん進化しています。
燃費の向上や、乗り心地、乗る側からしたら嬉しいことです。
しかし、それらが良くなることで困ったことも起こったりします。
それが、エンジン音がしなくなることです。
ハイブリッド車や電気自動車がエンジン音がしなくて静かです。
エンジン音がしなくなれば、うるさくなくて良いのでは?
と考えますが、安全性の観点から考えるとそうでもないです。

エンジン音がしなくなることで、自動車の接近に気づかなくなる。
上記が問題になります。
視覚障害者はもちろん、普通の歩行者も接近してくる自動車に気づかなくなります。
後ろを向いたらいきなり自動車がいたら怖いですよね。
私も、最初にプリウスを見た時にはエンジン音が全くない事に驚きました。
同時に怖いなーとも思いました。
ちゃんと耳も目も通常の私でも怖いです。
視覚障害者の方はもっと怖いだろうと思います。

そんな感じで、エンジン音のしない静かな自動車は良いことかと思いきや、
そうでもないことも出てきました。
なので、対策としてワザと音を出すことになりました。
何だか静かにしたのに音をわざと出すってと思いますが。

具体的には、2010年位から「車両接近警報装置」を搭載する自動車が出てきました。
2016年には「車両接近通報装置」に関して国土交通省からガイドラインが定められました。
新型車は、2018年10月8日から。継続生産車は、2020年10月8日から、接近音の搭載が義務化されています。
同時に接近音を切るための機能の搭載は不可になりました。車検に通らなくなります。
義務化前の自動車だったら、キャンセラー機能があっても問題ないそうです。

どれ位の速度で、疑似音が出るのかは各メーカーによって違いますが、
保安基準によって、時速20km以下、後退時は必要とされています。
では、疑似音ですがどのような音でもいいのでしょうか?
ちゃんと決まっています。
国土交通省のガイドラインでは下記の様になっています。(一部抜粋)
発音の種類及び音量
〇発音される音は、車両の走行状態を想起させる連続音であるものとする。
以下の音又はこれに類似した音は不適当なものとする。
・サイレン、チャイム、ベル及びメロディ音
・警音器の音
・鳴き声等動物や昆虫が発する音
・波、風及び川の流れ等の自然現象の音
・その他常識的に車両から発せられることが想定できない音

〇音量は、乗用自動車、貨物自動車等それぞれの用途において内燃機関のみを
原動機とする車両が時速20kmで走行する際に発する走行音の大きさを超えない程度のものとする。

つまり…常識の範囲内でやれと言うことです。
そりゃあ、自動車からいきなり爆音で犬の鳴き声が聞こえたらびっくりします。
大体の音は、「ウィーン」とか「ブーン」とかのモーター音っぽいものが主流ですね。
好きな音楽に変えたいとか思っても車検通らなくなりますから。

最近の自動車は、低速、後退時にはわざとスピーカーから音が出るようになっています。
安全のためです。静かになることが一概にいいとは言えないですね。
ただ、繁華街とかだと騒がしくてエンジン音が元々聞こえないこともあるけど。

ドライバーランキング

日々の出来事ランキング

にほんブログ村 その他日記ブログ ワーキングウーマン日記へ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました